2016年8月20日土曜日

お仕事のこと

フィジーの麻酔科医が数ヶ月前より勤務している

ICUでもいろいろと管理を行ってはる

なので最近人工呼吸が使われる(ACOMA ART-21EX)

しかし、呼吸器専用の回路がなく、麻酔器の呼吸器に使われる回路で代用している

ウォータートラップとか付いた回路がほしい

ちゃんと要望もあるので納入すべくあれやこれやと模索中


加温加湿器チャンバー在庫ない、、、小児科のCPAP回路からとってくる

管理の問題で人工鼻はいかが?と提案してみたら却下された




古い人工呼吸器についてたものでウォータートラップ代用してみた

→すぐにいっぱいになり放置されるのであんまり意味がなく撤去



加湿器が古い機種(MR410) MR850がほしいが院内に1台のみ 小児科で使っている


もうあまり見かけない?MR410



おなじみのMR850 小児、新生児病棟で使用

よくネーザルのバブルCPAPで使用されている
ピーピーアラーム鳴ると言われ、おそらく挿管モードで使うから?
と、「マスクモードで使ってね」とためしに注意書き貼ってみた




ある日、小児症例(中学生くらい?)で加温加湿器+フィルター(患者側)で人工呼吸器が

使用されていた

はりゃ!? ええですの?? と、お医者さんに聞いてみた

今回はこれでよいのだと 

理由を聞いたけど聞き取れず、あまり理解できず、、、、

ネットで調べてみるけどわからず(英文苦手で日本語で検索)、、、、





院内のクリーニング物品部屋で過酢酸?消毒液発見




これ使えるんじゃね? ということで調べてみると近くの会社で売ってた

でも値段が高い

病院の経理?の人に聞いてみる

私「ワタシホシイデスコレ・・・」

経理の人「ええよ なんぼすんの?」

私「1.5Lデ7500エンクライデシタ 1ミズ16コレ ウスメテツカウ・・・アナタカエマスカ?」

経理の人「ええよ この会社なら最初店で買ってあとは輸入やな」

私「アリガトゴザイマス・・・」

(↑おそらくこんな感じに聞こえるのだろう)



ちょうど他のJICAの方も消毒等について取り組んでおられるので便乗させていただきます



↓↓↓こんなんきてたー



CPAPシステムですって  インド製??





ところでしらんまに病院マネージャー(歯科医師)が部署移動で

現在病院マネージャー不在 院長不在 なんと!いろいろと困る!




ここでひとつ自分の振り返り  ・・・・

臨床工学技士の方で、ご意見ご指導していただける方がおられましたら幸いです。

臨床工学技士を目指す方、青年海外協力隊医療機器職種を希望されている方がもし

御覧頂きましたら、良くも悪くも何かの参考になればと思い振り返り致します。

あえて専門用語等を使用。

というわけで、、、情報提供



↓↓↓

2ヶ月ほど前のこと

ツーリストバスと地元バスとの衝突事故発生

病院へは患者搬送前に事前連絡あり 数十人が搬送されるとの事

各病棟へ通達後 災害時緊急体制??となり医師、看護師が救急室前へ召集される

薬局やその他部署へも通達 

ガーゼや薬、消毒液や点滴等、各部署の方々が準備にあたる

処置中、血液やらこぼれたりもするのでクリーナーの方も待機

ベッドや車椅子で患者移送する為、看護助手の方も待機



私の配属先のメンテナンス部へも通達があり、ベッドや酸素ボンベ等を準備

↑↑

(というか人つたいで伝達 情報錯綜)


救急室前のスペースにベッドを展開

ポータブルの吸引機と酸素ボンベ(でーーっかいやつ)、流量計等を同僚が準備

私も医療機器等準備し待機


私はモニター類、徐細動器、用手換気バッグ等を準備

処置室、観察室もベッドを増やしたりしていたので、使用可能な心電図計やら

パルスオキシメーターやら血圧計やらをかき集めてきて準備し待機

→ まだ把握していなかった機器がたくさん出てきた。
使用可能なものや使用不可のものよくわからないもの


救急入り口のスペースにベッドを展開
この時準備したのは、モニター類(ECG・plus oximeter・NBP)
・酸素ガスボンベと関連器具・ポータブル吸引器



救急室



当日の救急室の様子


準備している段階で壁の吸引機の吸引チューブがなくなってる

置いてあった場所にない

→ 少し前に使わないから片付けたと  あらら

→ 手術室の方が挿管セット一式を救急室に持ってきてくれた

そうこうしていると続々と患者さんが搬送される

緊急手術で手術室の人達も大変 


搬送は病院所有の救急車、と民間の救急サービス?の救急車で行ったようである

トリアージ(・・・たぶん)にて重症患者が先に搬送


救急室で挿管するかもしれない との事で待機する

人工呼吸器はICUでスタンバイ(というか救急室~ICUまでの距離が長く、外のガタガタ廊下を経

由しないといけないので移動が困難)

ICUにパラパックがあるので救急室へ持ってきておいた
(けど酸素ボンベはでっかいのしかなかったので、おそらく移動が困難)

ちなみに、酸素ボンベ・壁の酸素ガスとの接続部は機種によって形状が異なっている

(国によって基準や形状が異なっている 当院には各国からの支援の機器しかないので

接続部の形状や仕様が統一されていない)

アダプターも少数のみ 


患者入室後、医師の指示のもとモニターやらを準備し、装着


→ 電極は統一されたものではなく、古くて未開封でもびょちょべちょのもあり

  新しいものを準備しておいてよかった

→ 救急症例が少ないのもあってか、徐細動器の準備は誰もする気配なし
  (DCがいつも知らんまに奥にしまわれている だしにくい)

→ ちなみにAED切替のアダプターは注文済だがまだまだ納入されてない



酸素をマスクで用意するも「酸素流量計の水が要る!」と酸素送気を中断しはる

→ 「いや、いまはええので酸素流してください」 と伝えるも受け入れてもらえず



→ 壁の吸引機のチューブが黒チューブでさらに先っぽとの

  接続コネクタがなかったことに気づく

→ 急いで探すもない 

→ コネクタ付の吸引チューブがあったが硬い黒チューブにつかない

→ 無理やり押し込み接続 → 動作確認OK

→ 気管内吸引を行うかと思い差し出すも、気管内の吸引は行わず、、、










      












壁掛け式吸引機 後日使えるようにしておいた



つづき↓

 SpO2 ↓↓  !!!!(*。*)

、、、、、A医師(オーストラリアからの支援できた医師)が挿管指示

→ 用手換気バッグを用意

→ でも用手換気バッグと酸素流量計を繋ぐチューブと径が合わない

→ 延長チューブも要る

→ チューブを切って無理やり接続


挿管後、 用手換気バッグを差しだす

→ 別のB医師が接続、 「この袋膨らんでるから、、、?」

→ いや、してないです、、、その袋は膨らむのです、、、

   私の言葉はうまく通じず、、、、



その後VT → 補充収縮移行 → CPR

スタッフが交代で行うも、BLSトレーニングの必要性を感じる

→ 幾度かのBLS講習(オーストラリア等の専門チームが指導との事)は行われているらしいが、

全体へはまだ浸透していない様子


ところで足台ないと体勢きつい・・・・
 
→同僚の大工さんに後日依頼



完成図



医療機器管理の細かい所への確認不足であったことを反省。

→ 各接続部形状や消耗品 日本では当たり前にある物品の確認
   (ある日突然物品が変わってたり形状の違うものが納入されてたりする なんで!?)

ドネーション医療機器の多くは、接続部や仕様、部品形状が異なっている

消耗品・部品の接続確認が必要
(なぜか消耗品も種類の異なるものが納品される)


現場での物品管理、在庫チェックや動作確認等の日常管理の促進・啓蒙活動

使用後の清掃や機器の配置確認等も必要




追記
















旧病棟の壁配管の吸引を新設 その為の中央設備
おっもたーーい配管をみんなで設置